上絵の具を薄く乗せた箇所の焼成後剥離トラブル (10/23 原因をコメント欄に追記しました)
三田村商店さんの絵の具を使用したカラーパレットの一部の色が抜けている事に気付きました。
焼成後は剥離無く焼き付いており、1ヶ月後位に写真撮影した際も剥離はしておりませんでした。
真利子先生に相談し三田村商店さんに確認して頂いたところ、
「画像だけではハッキリとは分かりかねますが、摩擦など(重ねてこすれたり、ぶつけたり)で取れてしまった可能性があるとお見受けいたしました。
絵具が薄い部分は、ガラス質も少なくなりますので、溶着しきれていなかったのかもしれません。」
とご回答を頂きました。




【追記】
剥離原因を調べたところ、黄色(カドミウム形)は発色優先してガラス質が少なめに設計されることが多いようです。そのため、薄く着色した部分は絵の具のガラス成分が不足して定着しなかったと考えられます。
(FP26オリーブグリーンの剥離も黄色混合で作られているため)
また、白色と各色を混色する場合において、
FP32ピュアホワイトに含まれる不透明白顔料はガラス質との融合を阻害するため混色したものを薄塗りすると剥離が起きやすくなります。
FP33ミキシングホワイトはFP32にガラス質を足したもののため混色に向きます。
※かなり薄づきな部分で起きた現象のため基本的な使用では起きにくいと思われます☺️